前提が変わると勝者が入れ替わる(インターネットの例)
セッション発言録 第2回・「始まりの物語」の節「インターネットが登場したとき、旅行会社もCDレンタル店も『ネットが大事だ』と分かっていて、こぞってデジタル化しました。でも、旧来のツアーをオンラインで売るだけの会社は消え、勝ったのはBooking.comやExpediaのように、ネット前提でまったく違う商品を組んだ会社でした。販売経路だけをデジタル化した会社は消え、デジタル前提で別のモデルを作った会社が勝った。AIでも同じです。」
セッション発言録 第2回・「始まりの物語」の節「インターネットが登場したとき、旅行会社もCDレンタル店も『ネットが大事だ』と分かっていて、こぞってデジタル化しました。でも、旧来のツアーをオンラインで売るだけの会社は消え、勝ったのはBooking.comやExpediaのように、ネット前提でまったく違う商品を組んだ会社でした。販売経路だけをデジタル化した会社は消え、デジタル前提で別のモデルを作った会社が勝った。AIでも同じです。」
セッション発言録 第2回・「始まりの物語」の節「戦略とは、競合がいて顧客が動くなかで、独自価値・競争優位性・模倣困難性 ―― モート(堀)をどう作るかを考えること。そのゲームのルール自体が、AIで書き換わっていくんです。」
セッション発言録 第2回・「全体の地図」の節「第1回は3層のうち一番下の[1A]人間の認知容量の解除を扱いました。今回は対極の第3層、戦略転換 ―― 特に[3A]顧客価値、[3B]顧客接点、[3C]差別化が、AIでどう変わるかを中心に扱います。」
セッション発言録 第2回・「導入・前回の続き」の節「前回は1日分のニュースでしたが、毎日トップ100件×30日分を貯め続けました。今月のトップ10を選んで、皆さんに『知っている/気になる』をリアルタイム投票してもらいます。1日分では面白くない。蓄積されて初めて、世界の動きが見えてきます。」
セッション発言録 第2回・「ニュース投票」の節「投票で上位に来たのは、SpaceXのIPO、そして『Fableが止まった』話。もし公開が一部地域に限られたら、日本の安全保障としてどうなのか、というところまで関わってくる。とはいえClaude・Gemini・OpenAIが競っているので、一つが止まっても他が使えるだろう、という見方もできます。」
セッション発言録 第2回・「ニュース/制作」の節「もう、何を作るかを指示するセンスのところに全てが集約されている。そして、それをちゃんと使う場所があるか。何を作るかを考えて、作って、展開する ―― その真ん中の“作る”が、昔は1年かかったものが、今や1日ちょっとで進んでしまう。」
セッション発言録 第2回・「戦略対抗戦」の節「ビフォーAIの引き出しが使えない前提で、新しい引き出しを増やさない限り、AI戦略は考えられない。他の人やAIの発想も数多く見て自分の引き出しを増やすこと、そして自分の頭で考える場数を踏むこと。発想力は、自分で考える数をこなすしかないんです。」
セッション発言録 第2回・「戦略対抗戦・ルール」の節「最終審査の軸は、深さ ―― 競争原理そのものを変えたか、まとまり、勝ち続けられるか、地に足。リアルタイムでは、効くか、できるか、新しいか。単にAIで効率が上がるレベルではなく、本質的に産業が変わるところを見ています。」
セッション発言録 第2回・「戦略対抗戦・裏側」の節「公平を期すため、Claude・Gemini・GPTの3つに評価させています。ステークホルダーもAIで動的に反応し、AIプロバイダーの動きまで再現する ―― それが動的に動くことこそ、AI戦略の難しさなんです。」
セッション発言録 第2回・「戦略対抗戦・展開」の節「今回は教育でやりましたが、小売、金融、モビリティ、医療、メディア、物流、農業、エネルギー、HR ―― 設定を変えればどの業界でも動きます。ある業界を考えると、隣接する産業もこう変わるはず、と引き出しがつながっていきます。」
セッション発言録 第2回・「手元のAIX演習」の節「シナリオが脅威であることは分かる。でも自社のケーパビリティと雰囲気と人員構成まで考えると、そう簡単にはいかない ―― これが多くの人の本音です。だから、現在の延長ではなく、未来からバックキャストして会社を作り変えることが大事になる。」
セッション発言録 第2回・「手元のAIX演習」の節「自分一人が分かっても会社は変わらないかもしれない。でも、今サッとAIに作らせたものを会社の上の人が共有すれば、会社は変わるかもしれない。そういう時代です。」
セッション発言録 第2回・「事業デザイン」の節「もはやAIは価値創造の前提です。自社にとっても、顧客にとっても、競合にとっても、AIを使えることが当然の前提になる。『顧客もAIに相談してから来店する』ような世界を前提に、事業を設計しなければなりません。」
セッション発言録 第2回・「事業デザイン」の節「架空だけれどリアルな4人の顧客をAIに生成させ、その人たちにバーチャルインタビューします。AIはこちらが書いた事業コンセプトを読んで答える。こういう“架空だけどリアル”を作らせるのは、AIがとても得意なところです。」
セッション発言録 第2回・「事業デザイン」の節「アイデア出しも、イメージの具体化も、バーチャルヒアリングも、プロトタイピングも、ブラッシュアップも、実際やってみると結構な速さでAIで進む。たった10分とは思えない量のことができる、というスピード感を体感していただけたと思います。」
セッション発言録 第2回・「戦略対抗戦・事業デザイン 両方」の節「このゲームは、まずClaude(チャット)でコンセプトを壁打ちし、引き渡しファイルにまとめてからClaude Codeに実装させ、GitHubでデプロイしています。一方は3〜4日、もう一方は仕事の合間に約1週間。昔なら1年かかったものです。一行もほぼ自分では書いていません。」
セッション発言録 第2回・「制作の裏側」の節「動く/動かないのテストはClaude Codeで完結します。でも、字が小さいとかコントラストが低くて読めないとか、美的なセンスは人間がやって初めて分かる。どこまでをAIに任せ、人間がどう抜けていくのか ―― 品質保証の観点では、まだ手探りです。」
セッション発言録 第2回・「事業デザイン・審査」の節「AIで何かを作ると、これが起きるんです。AIの回答は、たくさん殺到すると止まってしまう。止まったとClaude Codeに教えれば原因を追求して直してくれますが、同時アクセスの負荷はAIシステムの現実です。」
セッション発言録 第2回・「スケール・戦略インパクト」の節「個人が一度使ってみただけでは、企業の競争力は根本的には上がりません。組織の多くの人が使えるようになること。そして、関心が高い時期に何度か試して終わるのではなく、継続的に積み重ね、積み重ねたものを活かすこと。作りたいものがある人には無限ですが、なければ1か月で飽きてしまう。」
セッション発言録 第2回・「振り返り」の節「ポストイットを貼り替えるのとは、スピード感が全然違う。この頭の動き方で戦っていかなければいけないし、自分たちがやらなければ、競合がこのやり方でやってくるかもしれない。AI前提の事業価値や戦略は、大きく姿を変えていきます。」
セッション発言録 第2回・「導入・常設サイト」の節「この常設サイトは、毎月の更新をClaude Codeに全部任せられるよう、人間用のUIではなく、AIが最も編集しやすい形で作ってあります。既存のものをAI前提に作り変えるより、ゼロからAIネイティブで作る方が、今の時代は遥かに扱いやすい。一方コミュニティはセキュリティの観点でClaudeに作らせず既製サービスを選ぶ ―― これも『AIを使う/使わない』の判断の一例です。」
セッション発言録 第2回・「次回案内」の節「第1回は実装、第2回は戦略転換だったので、次は真ん中の組織レイヤーを。集団の暗黙知を集合知へ昇華させる(SECIモデル)、『解くべき課題』と『持っている能力』をAIで組み合わせて人材配置を最適化する、AI推進派・懐疑派の社員やステークホルダーの立場をAIに代弁させて人材戦略を考える ―― これらをミニ組織に見立てたゲーム仕立てで。第4回はもう一度実装に戻って『物理世界との接地』、Sense→Think→ActをLLMでどう扱うかを、警備巡回や画像でのAI接客といった体験で考えます。」
セッション発言録 第2回・「振り返り(7/10)」の節「前半の戦略対抗戦は、白紙から戦略を考えるのが本当に難しかった。一方、後半の事業デザインは、いろんなツールという足場があるからこそ、人は考えられる。AIの役割をどこに“足場”としてはめていくかで、我々の働き方や未来の作り方が変わる ―― その全然違う手触りを、自分で作りながら早めに体感しておくことが大事なんです。」