今日のダイジェスト
- 世界競争力強化の議論が、制度の器づくりの段階に留まる局面/AI投資の持続性への疑念が、信用不安として市場全体へ伝播した日/年齢でなく役割で値付けする人的資本経営への組み替え
- AIAIが別ツールから、全社員の業務の足場へ組み込まれた日/専門職の定型スキルが、汎用ベンダーの標準機能へ吸収され始めた/最先端性能がローカルに降り、モデル競争の軸が実用性に移る
- 催し3件(うち更新2)・いちばん近い開催は10/22
- WHY業務AIエージェント/株価急落とAI懸念/うるう秒廃止の決定 — 3話題
世界のビジネスニュースから
3件自民・成長戦略本部、税制・独禁法運用見直しへ
プロジェクトの前提を読む →プロジェクトの前提 —戦略の知識理解を討議する場は経営大学院などにいくらでもある。実際に使う側でもツールの勉強会やAI開発会社は増えている。しかし「戦略×実践」の右上は、なかなか埋まらない。そこがこれからの未来に必要になる。
このプロジェクトが置いている前提は、ツールの習得にとどまらず、事業環境の変化を捉えて競争優位を築く「戦略×実践」の領域こそが不可欠だという点です。税制や独禁法運用の見直しといった制度改革の動きは、産業構造そのものを転換させる契機となります。政策や規制の動向を単なる外部環境として傍観するのではなく、自社の投資判断や事業提携を加速させる好機と捉え直す戦略眼が求められます。
日本株揺らす「新興クラウド」の信用不安 日経平均株価3318円安
セッション発言録〈第5回・「振り返り」の節〉で、こう語られていました —「何にもない未来に進むのに比べると、ある程度選択肢があって、写真までついていて可視化されていて、なんとなくイメージが湧いてくる。確かにお客さんはこんな顔をしそうだな、このオペレーションになりそうだなというところまで見えてくる。AIは全然万能ではなく、お任せで完璧なものができる時代には程遠いけれど、AIができることによって今までとは全然違う感覚で経営もできるんだ、と。」
クラウドや半導体を巡る市場の急落は、テクノロジーへの過度な期待と不安の揺らぎを浮き彫りにしています。セッションでは、AIは万能でお任せで完璧なものができる時代には程遠いとしつつも、選択肢を可視化してこれまでとは違う感覚で経営ができると語られていました。市場の短期的な動揺に惑わされず、自社のオペレーションや顧客像を冷静に見据える構想力が問われています。
塩野義、シニアでも同一労働同一賃金 全社員「ゼロベース」評価が出発点
セッション発言録〈第3回・「ハンズオン④人材戦略ゲーム」の節〉で、こう語られていました —「事業デザインは、誰か一人が大好きであれば、誰か一人が気に入らなくても成り立ちます。一方、人材戦略はこの四人の誰かにとってものすごい不満だと成り立たない。投資家が納得しなければ事業成長がないし、社員が不満なら人が離れていく。利害の衝突というゲームなんです。」
前回は定年実質撤廃の動きとして紹介しましたが、今回はシニア層を含む全社員へのゼロベース評価と同一労働同一賃金の導入が具体化しました。セッションでは、人材戦略は誰か一人でもものすごい不満だと成り立たず、利害の衝突を調停するゲームだと語られていました。年齢に関係ない成果主義への転換は、シニアの意欲向上を狙う一方で、全社的な納得感の設計が問われる本質的な試みと言えます。
AIニュース(日本でビジネスをする人の視点)
3件Microsoft、「Office in Copilot」を発表 ~Word、Excel、PowerPointがCopilotアプリに統合
セッション発言録〈第2回・「振り返り(7/10)」の節〉で、こう語られていました —「前半の戦略対抗戦は、白紙から戦略を考えるのが本当に難しかった。一方、後半の事業デザインは、いろんなツールという足場があるからこそ、人は考えられる。AIの役割をどこに“足場”としてはめていくかで、我々の働き方や未来の作り方が変わる ―― その全然違う手触りを、自分で作りながら早めに体感しておくことが大事なんです。」
前回はCopilotの刷新を紹介しましたが、今回はWordやExcelなどの主要アプリへの統合機能が確定しました。セッションでは、AIの役割をどこに足場としてはめていくかで働き方や未来の作り方が変わると語られていました。主要ツールそのものがAIの足場となることで、業務の進め方だけでなく、組織全体で思考や意思決定の起点をどこに再配置するかという戦略的な問いが突きつけられています。
米マイクロソフト、法務AI「Copilot for legal」を提供開始 契約審査など20超のスキル
セッション発言録〈第5回・「ハンズオン③判断編」の節〉で、こう語られていました —「この分岐シナリオが5分10分でできる。AIがなかった時代に頼んでいたらいくらだったんだろうという気もしますし、逆に、今日集まっている皆さんの中にもコンサル業の方が何人かいらっしゃると思いますが、これはもうお客さんが自分でできることを前提に、我々ビジネスプロフェッショナルも仕事をしなければいけない、という逆側の危機感もありますね。」
セッションでは、AIの普及により顧客が自分でできることを前提に、ビジネスプロフェッショナルも仕事をしなければならないという危機感が語られていました。専門性の高い契約審査などの法務プロセスが汎用ツールで迅速に行えるようになると、士業や専門部門の提供価値は単なる文書作成や点検から大きくシフトせざるを得ません。顧客自身が一次処理を完了できる時代に、プロとしてどこで独自の判断や付加価値を示すかが問われています。
Meta、最強のオープンソースLLMを発表。Mac2台で動作可能に
第4回「ハンズオン①場所探し」の記録を読む →セッション発言録〈第4回・「ハンズオン①場所探し」の節〉で、こう語られていました —「1枚を見るのにほんの短時間で見ていますよね。軽量モデル(Flash-Lite)を使っているからです。重いモデルにすると1枚につき何十秒とかかる。でも、こういうディテールこそが、実際に使えるものになっているかどうかの肌触りになるわけです。」
セッションでは、軽量モデルの速さやディテールこそが実際に使える肌触りを決めると語られていました。強力なモデルが特殊な設備を介さず一般的なPC環境で動くようになれば、モデル性能そのものよりも、現場でいかに素早く試行錯誤できるかが競争優位を左右する局面に入ります。巨大な投資力を持つ企業だけでなく、手元で高速に検証を回せる組織にも主導権が移りつつあるのかもしれません。
ウォッチしたいイベント
3件🌱 今日のWHYの種
3話題定型業務の請負が、人月ではなく片付いた件数で値がつく業界にする
請負先には人数分の月額を払うので、仕事が速く終わっても発注側は得をしない。件数で値がつけば、発注側は終わった分だけ払い、受託側は早く終えるほど報われる。
この案をもう少し詳しく
- 事業として
- 経理・給与・人事のBPOに企業が人月単価で払う委託費。契約更改時に、価格の形式を変える交渉が起きる。
- 勝てる理由
- 例外処理の頻度や所要時間の実績は、長年受託している事業者の現場にしかない。新規参入は件数単価の根拠を持てない。
- どの前提を疑うか
- 現行契約の人月単価を通常処理と例外処理の工程に分解する。どの工程がエージェントで置き換わると売上が減るかを一覧にし、人月前提を疑う。
- この案が強いのは
- 請負の現場で例外処理の実数を日々見ている運用責任者が、価格設計に関われるとき強い。
ベテランが契約書の前で手を止める箇所を、隣の席の新人も止まれるようにする
契約書を読む経験は、「何となく引っかかる」という言葉にならない感覚として人の頭にしかない。言葉になれば、経験の浅い人が最初の1通から同じ場所で止まれる。
この案をもう少し詳しく
- 事業として
- 新人や異動者への同席指導に使う先輩の時間と、法務への確認依頼の件数が出どころ。
- 勝てる理由
- 引っかかった理由は、過去の指摘と修正の履歴にあり、本人にしか辿れない。
- AIに何から聞くか
- 過去に直した契約書の箇所10件をCopilotに見せ、なぜそこで止まったかを問い返してもらう。答えを3行の基準メモに残す。
- この案が強いのは
- 契約書を何百通も読んで引っかかりの感覚を持つ営業・総務・調達の実務者が、問いに答えられるとき強い。
セッション発言録 この話題は〈第2回・「始まりの物語」の節〉につながります —「インターネットが登場したとき、旅行会社もCDレンタル店も『ネットが大事だ』と分かっていて、こぞってデジタル化しました。でも、旧来のツアーをオンラインで売るだけの会社は消え、勝ったのはBooking.comやExpediaのように、ネット前提でまったく違う商品を組んだ会社でした。販売経路だけをデジタル化した会社は消え、デジタル前提で別のモデルを作った会社が勝った。AIでも同じです。」
この話題で出たほかの案(4件)
契約審査に払う外注費が、自社に判断の型を残す投資へ変わる会社にする
契約の良し悪しの判断は、審査のたびに外へ払う費用として消えていく。自社の基準が社内に残れば、担当が替わっても同じ線で止められる。
この案をもう少し詳しく
- 事業として
- いま顧問弁護士へ1件ごとに払う審査費と、法務部の残業。導入予算と外注枠を同じ財布の中で組み替える。
- 勝てる理由
- 過去の審査コメントと「なぜ許容したか」の記録は、自社と顧問事務所の間にしかない。ベンダー標準の20超のスキルには入っていない。
- 誰を、どう動かすか
- 顧問弁護士に、過去2年分の修正コメントを審査基準として書き出す共同作業を提案する。標準の法務エージェントの指摘と並べ、差を経営会議に示す。
- この案が強いのは
- 取引先ごとの許容ラインを知る法務・事業責任者が、経営会議の席で線引きを語れるとき強い。
Copilotを入れた席で、人が書き直している箇所を部署の数字として示せるようにする
ライセンスは席ごとに払われるが、現場が毎回どこを直しているかは誰も数えていない。直す箇所が見えれば、効く仕事と効かない仕事を現場の言葉で語れる。
この案をもう少し詳しく
- 事業として
- 席ごとの月額ライセンス料は部署の経費から出ている。更新時に継続・増減を決める管理職が、判断の根拠を求めている。
- 勝てる理由
- どこを直したかという編集の跡は、その部署の文書とメンバーの記憶にしかない。提供元や調査会社は、仕事の文脈ごとには取れない。
- 何を、どう測るか
- 同じ部署の5〜10人で2週間、AIの下書きを直した箇所と理由を共有シートに1行ずつ記録する。直し方を種類別に集計し、部長に見せる。
- この案が強いのは
- 毎日の資料を実際に回し、どこで直すかを肌で知っている現場が、記録を取れる位置にいるとき強い。
稟議を出す前に、承認者が引っかかる点が分かり、差し戻しの往復が減る会社にする
見送り:混雑・差別化あり/51.9点
稟議は、出して戻ってくるまで何に引っかかったのか分からない。承認者ごとの「見るところ」が事前に見えれば、起案者は待ち日数を考え直しに使える。
この案をもう少し詳しく
- 事業として
- 起案者の手戻り工数と、承認待ちで遅れる案件の機会損失。管理職の確認時間の人件費が出どころ。
- 勝てる理由
- 承認者ごとの差し戻しコメントの履歴は、社内の稟議の流れの中にしかなく、外部は入手できない。
- どう作るか
- 過去1年の稟議と差し戻しコメントを、機密を外して100件抜き出す。承認者別の指摘傾向表を作り、起案前の下書きに当てる。
- この案が強いのは
- 稟議の流れと承認者ごとの癖を知る管理部門・起案者が手元にいるとき強い。
毎月同じ手順で回る仕事を持ち寄り、どこまで任せられるかを仲間と確かめ合う
見送り:混雑・差別化あり/45.1点
毎月繰り返す作業は、本人に「任せられるか」を試す暇がなく、他の人の仕事とも比べられない。持ち寄れば、任せられる線が自分の仕事の外側まで見える。
この案をもう少し詳しく
- 事業として
- 経費精算・勤怠確認・月次集計など、定型作業に毎月使う社員の残業代と派遣費用が出どころ。
- 勝てる理由
- 手順の細部や例外の癖は、毎月その作業を回している本人しか知らない。ただ、試し方自体は真似されやすい。
- 誰に、どう呼びかけるか
- 同じ形式の手順書を各自1つ持ち寄り、同じ条件でエージェントに実行させる。止まった箇所と人が戻した箇所を、翌週見せ合う。
- この案が強いのは
- 手順書に書けない例外を知っている実務担当者が、1つ持ち込めるとき強い。
市況に振り回されず、AI投資を小さく払って小さく回収する計画に組み替える
AIに大きく一括で張る計画は、市況が悪化すると計画ごと止まり、現場の成果まで途切れる。小さく積む計画なら止まらず、効いたものだけが残って次に回せる。
この案をもう少し詳しく
- 事業として
- 中期計画のIT投資枠(数億円)の中で、PoCのまま終わった案件の費用が毎年消えている。その枠を、3か月で効果の出る単位に分けて使い直す。
- 勝てる理由
- 業務ごとの回収実績は自社にしか溜まらない。小さく回した回数が多い会社ほど、次の判断が速くなる。
- どの前提を疑うか
- 中計のAI関連投資のうち回収に1年超かかるものを洗い出す。3か月で効果が見える単位に分けられないか、前提から疑う。
- この案が強いのは
- 投資枠の決裁に関われて、業務ごとの回収実績を自社で見てきた人の手にあるとき強い。
予算凍結の空気が来ても、現場で実際に効いている使い方を数字で示せるようにする
市況が悪くなると、現場が使って助かっているAIまで一括で「様子見」にされる。守るべき使い方と切ってよい使い方が分かれ、現場は仕事を止めずに済み、経営は納得して判断できる。
この案をもう少し詳しく
- 事業として
- 部門が払っているAIの月額契約やライセンス費が、経営会議で一律カットされる対象になっている。年間で数百万円規模の守る価値がある。
- 勝てる理由
- 現場で何がどう助かったかは、現場に近い本人にしか聞き出せない。外部のコンサルには入り込めない。
- 何を、どう測るか
- 自部署の10人に、先月AIで短くなった作業と時間を聞き取る。月額費用と並べた1枚の表にして、上司に見せる。
- この案が強いのは
- 現場の信頼があって本音を聞き出せ、かつ経営会議の言葉も分かる人の手にあるとき強い。
第4回「ストーリー(問いの設定)」の記録を読む →セッション発言録 この話題は〈第4回・「ストーリー(問いの設定)」の節〉につながります —「作れるか ― 参入に必要なものが何から何へ変わったか。勝てるか ― 優位の源泉はどこに移ったか。内製に勝るか ― 顧客が内製できる時代に、売り手として何を担うのか。続くか ― 一時的な優位と構造的な優位の分かれ目はどこか。どれも、この企業だけの話ではありません。」
この話題で出たほかの案(4件)
AI投資が回収できているかを、同業の経営者どうしが同じ物差しで語れるようにする
株価が荒れるたびに、AI投資の是非が空気で決まってしまう。自社の投資が元を取れているのかを、経営者が数字で語れる。他社の実態と並べて、続けるか止めるかを落ち着いて決められる。
この案をもう少し詳しく
- 事業として
- いまは経営企画やIT部門が、調査会社のレポートやコンサルの比較調査に年数百万円を払っている。その予算の一部が置き換わる。
- 勝てる理由
- 同業どうしが実数を出し合える信頼は、外部の調査会社には作れない。先に3〜5社集めた場が標準になりやすい。
- 誰に、どう呼びかけるか
- 同業3〜5社の経営企画に声をかける。用途ごとの投資額と削減できた時間だけを匿名で持ち寄る、最初の1回の場を設ける。
- この案が強いのは
- 同業の経営者と顔の見える関係があり、数字を出し合う場を自分で開ける人の手にあるとき強い。
取引先の資金繰りの陰りを、数字に出る前の言い回しの変化から拾えるようにする
取引先が急に苦しくなるとき、兆しは決算の数字より先に、注記や開示の言い回しに出ている。だが忙しくて誰も読めていない。与信や債権の担当者が、手遅れになる前に気づける。
この案をもう少し詳しく
- 事業として
- 与信管理では信用調査会社のレポートを1件数千円〜購入していて、年間では数百万円になる。注記を読む作業は担当者の残業で補われている。
- 勝てる理由
- 取引先ごとの癖や過去のトラブルを知る担当者の経験が要る。外部は決算書を読めても、その会社らしさが分からない。
- AIに何から聞くか
- 取引先1社の直近3期の決算書注記をAIに渡し、「去年と言い回しが変わった箇所と、その意味」を問い続けて筋道を探る。
- この案が強いのは
- 取引先と長く付き合い、「いつもと違う」を肌で知る担当者の手にあるとき強い。
新興AIベンダーが倒れても、自社の業務は止まらないと言える契約にしておく
見送り:混雑・差別化あり/50.5点
新興クラウドの社債急落で、使っている先が突然苦しくなる現実が見えた。だが止まる業務がどこにあるかは、誰も把握していない。調達部と現場が、起きる前に備えられる。
この案をもう少し詳しく
- 事業として
- 調達・法務が外部の弁護士や監査対応に払っている契約レビュー費から出る。ベンダー1社あたりの見直しは数十万円規模だ。
- 勝てる理由
- 契約書と請求書は社内の人しか触れない。レビューの結果は、自社の契約が溜まるほど精度が上がる。
- 誰を、どう動かすか
- 契約PDFと請求CSVを生成AIに読ませ、ベンダーごとの解約条件・データ持出可否・代替先を一覧にする。その試作を調達部に持っていく。
- この案が強いのは
- 契約書や請求書にアクセスでき、調達部と話せる社内の人の手にあるとき強い。
暴落の朝に、自分の投信が実はどれだけAI銘柄に乗っているかが一目で分かる
見送り:混雑・差別化あり/43.7点
分散のつもりで買った投信が、中身はAI関連に偏っていたと、急落の朝に初めて気づく人は多い。事前に偏りを知って納得して持てるので、慌てて売ることが減る。
この案をもう少し詳しく
- 事業として
- 個人投資家は証券会社の有料分析や、FPへの相談(1回1〜2万円)で似た確認をしている。その相談費の一部が浮く。
- 勝てる理由
- 真似されやすい。ただ、自分の保有資産という本人しか持たないデータが入口になるので、個人用途では先に使い続けた人が有利になる。
- どう作るか
- 手持ち投信の運用報告書PDFから組入上位銘柄を読み取り、事業内容で分類する。AI関連が占める比率を出すシートを作る。
- この案が強いのは
- 自分の保有資産と、売りたくなる瞬間の感覚を知っている個人の手にあるとき強い。
「24時」「当日中」のような曖昧な期限が、書類のどこに潜むか一目で分かる
取引先ごとに期限や締め時刻の書き方はばらばらで、誰もまとめて見たことがない。揉める前に、曖昧さの全体像が初めて手元に揃う。
この案をもう少し詳しく
- 事業として
- 納期や締めの認識違いによる再手配・値引き・お詫びは、営業や購買の担当者の時間と利益で払っている。その損失が減る。
- 勝てる理由
- 扱っている契約書や発注書の束と、過去に揉めた記憶がある人でないと、どの表現が危ないかを判断できない。
- どう作るか
- 手元の契約書・発注書・手順書を10〜20本AIに読ませ、時刻と期限の表現を抜き出して表にする。曖昧な書き方に印をつけ、上司や取引先に見せる。
- この案が強いのは
- 取引先ごとの癖と過去のトラブルを覚えている人だけが、表の「危ない行」を見分けられる。
この話題で出たほかの案(5件)
うるう秒対応の待機がなくなる夜を、保守の現場が次の稼ぎに使えるようにする
うるう秒の前後に待機や確認作業を引き受けてきた運用担当者の時間が空く。その時間が余剰人員にならず、新しい価値に向かう。
この案をもう少し詳しく
- 事業として
- 保守契約の時刻対応の特約や確認作業には、顧客が年に数人月ぶんを払っている。廃止後はその枠が縮むので、使い道を先に決める必要がある。
- 勝てる理由
- 過去の作業記録と顧客との保守契約を持つのは、既存の保守側だけ。他社には工数の中身が見えない。
- どの前提を疑うか
- 過去数年のうるう秒対応の見積もりと作業記録を並べ、工数の中身を洗う。「この時間は消える」という前提を疑い、残る調査案件を探す。
- この案が強いのは
- うるう秒の夜に実際に待機し、何に時間を使ったかを覚えている人が、消える工数と残る仕事を切り分けられる。
時刻の基準が変わっても、取引先との記録の前後関係が業界で食い違わない状態にする
複数の会社が同じ取引を別々の時計で記録している。ずれた瞬間に「どちらが先か」を巡る争いや、確認の手間が起きる。それが業界から静かに消える。
この案をもう少し詳しく
- 事業として
- 取引の照合や障害時の突き合わせは、各社の運用・監査担当が人手で担っている。その人件費と、個別に払う外部監査費を共同化した分が原資になる。
- 勝てる理由
- 標準は先に動いた数社の仕様が事実上の基準になる。仕様書と障害履歴を持つ当事者でないと、他社を巻き込む説得力が出ない。
- 誰に、どう呼びかけるか
- 同業3〜5社に声をかけ、時刻に関する仕様書の抜粋を持ち寄る。LLMで「時刻に依存する条項」を分類し、共通の確認項目表を最初の成果にする。
- この案が強いのは
- 取引先と時刻の食い違いで実際に揉めた経験がある人は、声をかける相手と論点を知っている。
現場の機器の時計がどれだけずれているか、誰もが数字で言える状態にする
レジ・検査機・監視カメラの時計は、設置後ほぼ誰も確かめていない。事故やクレームのとき「何時何分だったか」を示せる現場になり、経営にもその根拠を説明できる。
この案をもう少し詳しく
- 事業として
- 事故やクレーム対応、監査での事実確認に、現場の管理者と法務が毎回工数を払っている。その調査費と是正対応費の削減分が原資になる。
- 勝てる理由
- 機器が置かれた現場に入ってログを取れるのは社内の人だけ。測った実数は外に出ず、自社だけの一次データになる。
- 何を、どう測るか
- 現場の機器10台から時刻つきのログを集め、基準時刻との差を測る。形式の違うログはLLMで整えて集計し、差の大きい順に並べて経営に出す。
- この案が強いのは
- 「時計が合っていなかったせいで揉めた」現場を経験した人が、どの機器から測るべきかを知っている。
「うるう秒前提」の古い処理が、書いた人の退職後も眠ったまま残らないようにする
見送り:混雑・差別化あり/47.7点
仕様書のない古い処理は、書いた人しか中身を知らない。時刻の決まりが変わる前に所在が分かれば、ある日突然の誤作動に怯えなくて済む。
この案をもう少し詳しく
- 事業として
- 時刻処理の調査は、情シスの工数か、保守ベンダーへの調査見積もり(人月)で払っている。その調査費の一部を置き換えられる。
- 勝てる理由
- 自社のソースと運用履歴は社内の人しか触れない。外部ベンダーは見積もりのたびに一から読み直すことになる。
- 誰を、どう動かすか
- 手元の数本のリポジトリで、時刻関連のコードを洗い出すスクリプトをLLMで作る。その一覧を持って情シスと保守ベンダーに、調査の拡大を持ちかける。
- この案が強いのは
- 古い処理の癖と、どの部署が誰に頼んで動かしてきたかを知る人でないと、一覧を持ち込む相手を選べない。
時計と太陽が少しずつずれる世紀に、太陽頼みの仕事が困らない道を見つける
見送り:空席/45.9点
農漁業、天体観測、測量など、太陽や地球の自転に合わせて動く人たちは、時計が太陽を追わなくなる世界の影響を、誰からも説明されていない。
この案をもう少し詳しく
- 事業として
- 天文台・測量会社・衛星運用者は、天文時と標準時の変換や補正の保守に人件費を払っている。その増減の見積もりが資金源になる。
- 勝てる理由
- 真似されやすい。ただ、何分ずれたら実害が出るかを現場から聞き取れる人のところにだけ、答えが集まる。
- AIに何から聞くか
- AIに「ずれが1分・10分・1時間になったとき困る職種」を問い詰めさせる。出た仮説を、知っている現場の人3人に当てて確かめる筋道を探る。
- この案が強いのは
- 太陽や潮に合わせて働く現場の感覚を持つ人は、AIの仮説が実害に届くかどうかをその場で判定できる。