AI戦略実践プロジェクトライブラリー
用語集

暗黙知/形式知

ひとことで

暗黙知は、経験・勘・コツなど本人も言葉にしにくい知。形式知は、文章や手順に書き出された知。組織の力は、この暗黙知をどれだけ表に出し(表出化)、共有・活用できるかに左右されます。

AI戦略実践プロジェクトの用語集から(分野:戦略・ビジネスの文脈で使われるAI関連用語)
もう少し詳しく

暗黙知は、職人の勘やコツのように本人も言葉にしにくい知識で、形式知は、文章やマニュアルとして書き出された知識です。ベテランの手さばきは見て覚えるしかなくても、手順書にすれば誰でも読めます。暗黙知を言葉や型にして表に出すことを表出化といい、これが進むほど組織で共有し、活用しやすくなります。熟練者の技能を工場のロボットに伝える話や、実験作業をAIで自動化する話で出てきます。

AIが自動でまとめたもの(2026年10月28日)Wikipedia「暗黙知」 →
集めた記事に出た数 24本最後に出た日 2026年10月25日最終更新 2026年11月4日

集めたAIニュースでの登場2026年6月19日〜2026年10月25日・24本

このライブラリーが毎朝集めているニュースのうち、この言葉が出た記事の数です。世の中の報道の総量ではありません。

ニュースでの使われ方

工場や研究現場でのAI・ロボット活用の記事で使われています。最近は、三菱電機や日立のフィジカルAI、第一三共のエージェンティックAIによる実験自動化の記事に出ています。

AIが自動でまとめたもの(2026年11月4日)
言葉が出た記事の数
24本
2026年6月15日〜2026年11月2日の週

最近の動きを追うなら10本

この言葉が出た最近の記事です(新しい順。同じ媒体の記事が並びすぎないようにしています)。

ほかの5本を見る

毎朝の読み解きで取り上げた日新しい順

2026年11月1日
職場のCopilotがメールや会議の文字起こしを学習、管理者による検索も可能に
「AIの記憶が社員の暗黙知を組織の検索可能資産に変える」
読み解きを読む

第3回のセッションで、日々の業務ログの端々からAIが本人の思考の癖や適性を推し量り、人材配置や評価の材料が得られる変化に触れました。Microsoftによるメールや会議記録の学習と管理者検索機能の導入は、対話の蓄積から浮かぶ個人の暗黙知が、組織の統制や監査の対象として本格的に扱われ始めた現実を映しています。

2026年10月31日
SharePoint の AI イノベーションが一般提供 (GA) を開始、新しい Copilot app とエージェントの原動力に
「コンテンツ構造化がCopilotの精度を左右する基盤競争へ」
読み解きを読む

第3回のセッションで、人間が落とした情報をAIが拾って整理を進め、人間とAIがそれぞれチームで協働する世界が訪れると描かれました。SharePointの新たなAI機能による組織コンテンツの構造化は、人間チームの暗黙知や成果物をAIチームが正確に認識し活用するための土台作りと言えます。単なる業務効率化を超え、社内の知識資産をAIエージェントの協働基盤へ転換できるかが、今後の組織競争力を左右する鍵になりそうです。

2026年10月25日
MUFGのAI PoCを再建したオントロジー×ナレッジグラフ活用 非IT部門が2万件の知見をデータ化
「PoCの失敗を、現場の暗黙知を構造化して立て直した事例」
読み解きを読む

セッションでは、暗黙知を表に出す工程が人手に依存していたために知識創造経営が回りきらなかった、という課題が語られていました。非IT部門が主導して2万件もの知見をデータ化したMUFGの事例は、まさにこのボトルネックを技術で打破する実践と言えます。形式知化の主役を現場に移し、知識創造の循環を現場起点で回す体制を築けるかが、今後の組織的な競争優位を左右する論点になりそうです。

2026年10月5日
財務・経理の知識をAIに移植、SMBCグループが目指すビジネスモデル変革
「専門知のAI移植は組織の知的オペレーション化へ」
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セッションでは、暗黙知を表に出す工程が人手に依存していたために知識創造経営が回りきらなかったと語られていました。専門部門が長年培った知識をAIに移植する試みは、単なる効率化を超え、組織の暗黙知を形式知化して次世代基盤へと昇華させる本質的な転換と言えます。知識の循環をAIで加速させることが、金融サービス全体の競争優位をどう再定義していくのかが問われています。

2026年9月9日
共同作業での状況把握に便利、「Copilot in Excel」の「変更履歴」スキルが一般提供
「Excelの共同作業にAIが常駐し、組織の血流を改善」
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セッションでは「人間とAIがそれぞれチームで協働する世界」が語られていましたが、このニュースはAIが人間チームの協働を支援する具体的な一歩を示します。AIが変更履歴を整理し、特定の変更を可視化することで、人間同士の形式知・暗黙知の共有プロセスを効率化します。これは、AIが人間が落とした情報を拾って整理を進める役割を担い、人間チームの生産性と意思決定の質を高める戦略的な転換点と言えるでしょう。

2026年9月1日
Anthropicの「Claude」と「Cowork」、あなたの記憶を共有へ--オプトアウトしなければ
「Claudeがユーザー記憶を共有し協働を深化」
読み解きを読む

今回のニュースは、AIがユーザーの文脈や好みを記憶し、異なるAI間で共有することで、人間チームとAIチームの協働をさらに深化させる可能性を示唆します。セッションで語られた「AIもそれぞれ役割や知識を持ってお互いに協働・意見交換し、人間が落とした情報を拾って整理を進める」という未来像において、AIが自律的に情報を統合・活用する基盤が強化されることで、組織全体の知識共有と業務効率が飛躍的に向上する戦略的転換点となり得ます。これは、人間とAIがそれぞれの形式知・暗黙知を持ち寄り、協働する新たな働き方を加速させるでしょう。

2026年8月19日
NEC、Microsoft Marketplaceで業務自動化AIエージェントを販売
「NEC、暗黙知を自動化するAIエージェント販売」
読み解きを読む

セッションでは、AIの使い方が「対話・指示待ち型」から「調べておいて」でAIがチームで動く「半自動・連携型」へ、さらに人間が落とした情報をAIが拾って整理し続ける「黒子型」へと進化すると語られていました。今回のNECのAIエージェントは、組織内の暗黙知を抽出し業務を自動化することで、まさにこの「黒子型」AIの実現を加速し、企業のデジタル業務変革を推進する戦略的転換点となり得ます。これにより、企業はAIを単なるツールとしてではなく、自律的に機能するチームの一員として活用し、競争優位性を確立する段階へと進むでしょう。

この言葉が多く出る出来事の流れ

同じ出来事の続報を束ねた「出来事の流れ」のうち、この言葉が出た記事の多いものです。

もっと知るなら、見ておく会社と道具

集めた記事で、この言葉と一緒に名前が出た回数の多い会社と道具です。

国内

  1. 日立製作所 6本
  2. NEC 2本
  3. 三菱電機 2本

海外

  1. Microsoft 2本

道具(提供元・製品)

  1. 日立製作所提供元 6本
  2. HMAX製品 4本
  3. Microsoft提供元 2本
  4. NEC提供元 2本
  5. cotomi製品 2本
  6. FDE製品 2本

種に出たところ

道具の種 2件

  • 日立製作所:日立が設計ナレッジシステムを提供開始2026年9月10日
  • 日立製作所:日立、品質ナレッジシステムを提供開始2026年6月4日

戦略の種 2件

  • 三菱重工業2026年6月24日・「また、AIを活用した熟練技能の形式知化を推進し、当社グループの競争力の源泉であるモノづくりの技術・技能を次世代へ確実に伝承する。」
  • 三菱重工業2026年6月24日・「当社グループでは、次世代への技能伝承のため、AIを活用した熟練技能の形式知化を推進するなどの方法で技術・人的基盤の強化を図っている」

セッションで語られたこと

セッションの発言録で、この言葉が出てくる場面です。

テキストから物理世界へ(第4回の位置づけ) 第4回(2026年9月3日)・栗山 流れで読む →この場面を見るメンバー
「初回は認知容量を超えていくという話、2回目は戦略をデザインする話、3回目は組織と暗黙知の話をしてきました。今日は物理世界を扱う ― 具体的には写真や地理のデータを扱います。物理世界はとても広いので、実際に手を動かして感じられて、かつ戦略にも反映できそうなテーマから着手します。」
Human-AI Interaction(人間チーム×AIチーム) 第3回(2026年8月3日)・栗山 流れで読む →この場面を見るメンバー
「人間同士も、それぞれ異なる形式知・暗黙知を持って協働し、資料や議事録に情報を落としていきます。これからはAIもそれぞれ役割や知識を持ってお互いに協働・意見交換し、人間が落とした情報を拾って整理を進める。人間とAIがそれぞれチームで協働する世界です。」
SECIモデルをAIで加速する 第3回(2026年8月3日)・栗山 流れで読む →この場面を見るメンバー
「暗黙知を形式知にし、また暗黙知へ戻す ― 知識創造経営は長く語られてきましたが、『暗黙知を表に出す』工程が人手に依存していたために回りきらなかった。そこをAIで加速して、実効性ある知識創造経営にできるかが今日の問いです。」
三段構成:流す→結ぶ→配分し直す 第3回(2026年8月3日)・栗山 流れで読む →この場面を見るメンバー
「[2A]人が持つ知を流す ― 見るのは個人個人の頭の中、課題は本人も言語化できない暗黙知。[2D]知と人と組織を結ぶ ― 見るのは個人と組織の接続点、課題は溜まっても引き出せない、声の大きい人に寄る集合知。[2E]人的資源を配分し直す ― 見るのは組織全体のポートフォリオ、課題は削減か新価値創出か、そして誰の納得が必要か。」
暗黙知は、ログの端々から表出できる 第3回(2026年8月3日)・栗山 流れで読む →この場面を見るメンバー
「自分を知っているAIに、自分あてのスカウトメールを書かせてみてください。思考の癖とか、ここは苦手なはずだ、でもこんな工夫をしている ― そういうものまで出てきます。結局それは会話歴というログに基づいて作られている。暗黙知はとても言語化しづらいけれど、記録として残ったものの端々から見つけ出すことは可能なんです。」
A社の3年後 ― 競争優位の源泉が入れ替わる(8/3追加) 第3回(2026年8月3日)・栗山 流れで読む →この場面を見るメンバー
「暗黙知のAI表出化、集合知の構造化、人材のAIマッチ、AI前提の人員配分を本気で進めた会社が現れた業界では、3年後、競争優位の源泉が入れ替わります。ベテランの経験知や社内イントラの蓄積、独自の文化、採用力、営業量 ― そのうち何が効かなくなり、何が効くようになるのか。実際に皆さんに書いてもらうと、『従来の知識蓄積から共感・言語化型へ』『知識の個人での抱え込みから共有へ』といった転換が立ち上がってきました。知を多く持つことより、引き出し・結び・流す力へ移っていくんです。」
次回予告:組織レイヤー(第3回 7/21・8/3)/物理世界(第4回 8/18・9/3) 第2回(2026年7月10日)・栗山 流れで読む →この場面を見るメンバー
「第1回は実装、第2回は戦略転換だったので、次は真ん中の組織レイヤーを。集団の暗黙知を集合知へ昇華させる(SECIモデル)、『解くべき課題』と『持っている能力』をAIで組み合わせて人材配置を最適化する、AI推進派・懐疑派の社員やステークホルダーの立場をAIに代弁させて人材戦略を考える ―― これらをミニ組織に見立てたゲーム仕立てで。第4回はもう一度実装に戻って『物理世界との接地』、Sense→Think→ActをLLMでどう扱うかを、警備巡回や画像でのAI接客といった体験で考…」

セッションの体験6件

AI戦略実践プロジェクトのセッションで、参加した方々が実際に動かした・確かめた・気づいた・持ち帰ったことのうち、この言葉に関わるものです。

このページについて

説明の出どころ
AI戦略実践プロジェクトの用語集(セッションで出てくる言葉をまとめたもの)。説明の文はそこから写していて、このページでは書き足していません。
数え方
このライブラリーが毎朝集めたニュースの見出しと要約に、この言葉(近い言い方を含む)や会社の名前が出た記事を数えています。同じ記事は1回だけ数えます。
このライブラリー
AI戦略ライブラリーは、AI戦略実践プロジェクトの一環で作っています。 プロジェクトは、事業を動かす方々がAIを前提にした戦略を実際に作り・動かす実践の場で、月1回のセッションがあります(参加費とお申し込み)。 ほかの言葉は用語集から。
基本情報
分野
戦略・ビジネスの文脈で使われるAI関連用語
記事に出た数
24本
セッション
第4回・第3回・第2回で扱った